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Excite エキサイト : 社会ニュース つま先やかかとが急に痛み、歩けなくなる。そんな病気「痛風」は、毛細血管の先にプリン体が詰まって引き起こされるそうだ。 プリン体はビールに多く含まれ、痛風が贅沢病と言われる由縁でもある。 そんな訳で、若くして痛風になるのは恥ずかしいという意識があろうと思うが、痛風は実は30代男性に多い病気でもあるそうだ。 数日で痛みは消えることが多いが、体質や生活習慣が問題なので、再発もしやすい。 恥ずかしくもビール好きが高じて痛風にかかってしまった医者が、「ビール飲みたし、痛風はイヤだし」と悩んだ末、これを立派に研究したというニュースがあった。鹿児島大学病院の納光弘教授(63)だ。納教授は専門が痛風で、著書「痛風はビールを飲みながらでも治る!」を昨年発表した。既に4万部の売れ行きを誇る本だが、この本を書き上げるまでに、自らの体で人体実験したそうだ。(笑) 納教授は大のビール好きで、一晩で最高9リットル飲むなどの生活を続けたが、01年8月に通風の発作で右足の激痛に襲われ、初めて患者の苦しみを味わったという。 「ビールをやめないと駄目なのか」。悩んだ末、自分の体で調べようと決意。暴飲や禁酒を繰り返し、約2年間かけて血液や尿を検査。その結果、納教授の場合、1日750ミリリットルまでならむしろ痛風に悪いストレスを緩和し、尿酸値も下がった。350ミリリットル缶で2本、瓶なら大瓶(633ミリリットル)1本が目安だ。自ら暴飲暴食を繰り返すなど、凡人なら無謀の極みだが、納教授はこの研究の成果を社会に還元すべく、しっかりと結果を導き出した点が立派だ。 納教授は「ビールはむしろ善玉」と強調。「ビールのプリン体は、白米(100グラム中25.9ミリグラム)、ホウレンソウ(同54.5ミリグラム)、納豆(113.9ミリグラム)などと比べても少ない。アルコール類の中では多いが、ビールは水分も多く、合併症の尿路結石の予防にもなる」と話す。ビールを止めたくなかっただけだろう、という点には、この際目をつぶろうではないか。(笑) 【P.S.】ブログ「フンマン袋」の記事によると、この本はひとつの事例を取り上げて著書にしただけであり、多くの酒好きが言い訳に使うことが見え見えの本を出版するのは無責任であると指摘している。 毎日新聞の記事の中でも、「アルコールの許容量を把握し、自分のペースで飲むのが望ましい」のような、逃げ口上とも取れるコメントが紹介されているので、過剰な期待は禁物なようだ。
by kiyoaki.nemoto
| 2005-03-07 00:08
| 医療・健康
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