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アンデス雪中行軍、死者14名に チリ
ロイター

チリ陸軍がアンデス山中で行った雪中行軍は、発生から3日目の5月20日、死者が14名になったことが発表された。行方不明者も27名と言われているが、全員絶望視されている。
チェイレ陸軍司令官は、今回の遭難が吹雪の中、兵士数百人に避難所を離れて行軍するよう命じた上官の責任であることを認めた。

 救助隊は生存者の捜索を続けたが、猛吹雪に視界を遮られ、救出作業は難航している。

南半球にあるチリは、これから冬に向かうところだ。場所はサンチャゴの南東600kmというから、南緯40度付近だろうか。この辺には標高3740のラニン山がある。上司の判断ミスで命を落とした兵士の悲惨さを想像すると、こちらまでいたたまれなくなりそうだ。

雪中行軍の悲劇といえば、日本では195名が命を落とした八甲田山の雪中行軍を思わずには居られない。八甲田山へのルート途中には後藤伍長の像が立ち、100年が経った今も地元では慰霊の儀式が行われている。
百年目の2002年に行われた慰霊の式では、計画を立案した側の遺族も参加し、「計画立案者の遺族ということで、亡くなった方に申し訳ないとの思いが今もある。今もこのような慰霊祭を催してもらい感謝している」と述べている。悲劇がもたらす痛みは簡単には消えない。

参考:八甲田雪中行軍遭難から100年目─東奥日報
参考:RINGO'S Home Page

by kiyoaki.nemoto | 2005-05-21 16:30 | ニュース
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