Psychology Today: Baby Height Linked to Income as Adult
(1年前の記事だが、面白そうなのでここに書き記しておくことにする。) ■概要: イギリスでの研究によると、生後1年間の成長が遅い男児は、中年になると、成長が早かった男児に比べて稼ぎが少ないかもしれない。 この研究に関与した研究者達は、幼年期における低成長が脳の発達を妨げると考えている。 人生最初の1年間は脳が発達しきっていないことを、研究の執筆者でイギリス・サザンプトン大学の研究者であるデビッド・バーカー博士は指摘する。 その結果、生後1年内の成長が遅かった子供は成長が早かった者に比べて、知力が発達しないかもしれない。 フィンランド・ヘルシンキにある国立公衆衛生研究所および同僚のクライブ・オズモンド博士の協力を得て、バーカー博士は1934年~1944年にヘルシンキで生まれた男性4,630人を研究した。 各対象者は12歳になるまで身長を追跡調査された。 研究チームはこの情報を、1990年の国勢調査の教育や収入、職業データと突き合わせた。 ■調査結果: 満1歳時に28インチ(約71センチ)以下の身長だった男性は50歳代で平均25,000ドルを稼いでいた。 満1歳時に31インチ(約79センチ)以上だった者は50歳代で平均36,000ドル以上を稼いでいた。 この関係は、赤ん坊の出生時における社会経済的な状態とは無関係に成立するように思われた。 バーカー博士はまた、人生最初の1年間における肝臓の成長が重要であるとも指摘している。 同グループに対し並行して行われた研究から、多分に肝臓の成長が遅いことによって、背の低い幼児は2型糖尿病のリスクも大きいということが分かった。 (※2型糖尿病:過食などで発症する糖尿病。日本の糖尿病患者の多くはこれ) 博士の発見は、イギリス・ブライトンでの第2回胎起源成人病会議にて議論される予定である。 一言:栄養も大事だが、子供の未来に教育が有効なのも確か。特に数学的能力が年収の差をもたらすとういう調査もある。
by kiyoaki.nemoto
| 2005-05-15 02:36
| 街角
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