CNN.co.jp : アフガンGDPの6割が麻薬関連の可能性、米報告書
AP通信によると、アメリカ国務省が4日、アフガニスタン政府がケシ畑の拡大に対応できておらず、「麻薬国家になる瀬戸際にある」と強い懸念を示したことが伝えられた。 アフガニスタンにおけるヘロインの材料となるケシ畑栽培、生産の拡大は止まらず、昨年のケシ畑面積は約20万6700ヘクタールを記録、1年で3倍以上に増えたそうだ。 これはアフガニスタンの少ない耕地面積(1977年時点)805万ヘクタールの2.5%だが、ケシの取引額は大きく、アフガニスタンのGDP(国内総生産)の4割から6割を占めると見られている。 これはケシ畑を焼き払ったタリバン政権の崩壊後、暫定政府が有効な麻薬対策を打ち出せなかった結果で、非常に深刻だ。 ケシから作られるアヘンの量で比較すると、2位のミャンマーの17倍にも達していることになるそうだ。暫定政権時代から今に至るも治安が不安定な地方情勢、内戦による国内の生産基盤の破壊、収入の期待される産業整備の遅れなど、国家として多難な状況だと言える。 911以後、タリバン政権を倒したことで国際社会は一安心し、アフガニスタンの内実を報道するメディアも少なくなっている。 大規模な戦闘が終結してからというもの、人々の関心の陰に追いやられているアフガニスタン経済。 見捨てられた地域から意外な形でしっぺ返しを食う前に、国際社会が強く関わっていくべきだろう。 参考:【貧乏記者のアフガン現地ルポ①】
by kiyoaki.nemoto
| 2005-03-07 20:42
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