河北新報ニュース 「入所者に憎しみ」3割 連合の介護施設職員調査
「入所者に憎しみ」3割 連合の介護施設職員調査 中国新聞 特別養護老人ホームなど介護保険施設の職員を対象にした連合の調査で、3割が入所者に憎しみを感じ、過去1年間に1割が虐待、6割が入所者をひもで縛りつけるなどの身体拘束を経験していることが5日、分かった。職員の疲労度が強いほど憎しみが増し、虐待や身体拘束をする割合が高まる傾向があった。2000年の介護保険制度導入は、「介護は家族で」という旧来の習慣が悪弊とされ「介護は社会で」に転換した画期的な制度だった。 介護をするのは家族、特に「嫁」の役割と期待されてきた無理が、高齢者虐待や無理心中などの事件を無数に引き起こしてきたからである。介護保険制度の導入で、介護を一人で背負い込まなくても良くなった意義は大きい。 ところが、新たな介護の受け皿である施設が、過重な負担を感じていることが明らかになった。 介護保険制度では、施設などの「サービス」利用時に(医療保険と同様に)一部費用を自己負担する事になっている。つまり、サービス提供側も料金競争を求められている。 雨後の竹の子のように介護サービス事業者が出てきたのはご存じの通りだが、多くを賄うには人件費の安いヘルパーを使わざるを得ず、ヘルパーの数さえ抑え気味になっているのが実態だろう。 こうした背景が職員から利用者へと、不幸の連鎖を招いている。 日本の介護保険制度を作るときに、北欧諸国の介護制度も参考にしたが、そこでは職員は生き生きと働いていたそうだ。インタビューでは、「皆でやるから楽しく取り組める」という言葉が聞かれた。日本のヘルパーも、時給が安いならせめて人数を増やし、楽しく(楽に)働ける職場にできないか。
by kiyoaki.nemoto
| 2005-03-06 16:58
| 街角
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