CNN.com - Impure tactics - Feb 14, 2005
米軍グァンタナモ基地での捕虜に対する虐待が明らかになった。調査中だが、懸念されていたように、人権が無視されたケースが存在し、またこれを隠そうとしたことで米軍の責任が問われよう。以下、長くなるが元ページをできるだけ直訳してみた。 グァンタナモ基地の捕虜に関する虐待報告は、尋問に「女の武器」を使ったことを伺わせる。 (写真は同基地で捕虜を監視する女性MP) グァンタナモ湾の米海軍基地の捕虜は、ハイジャック犯同様、911以前にアリゾナで飛行訓練を受けたと考えられている。 ある女性の軍取調官は、繰り返し「誰がお前をアリゾナに送り込んだのか?」と足枷の填められたサウジアラビア人捕虜に質問したが、この21歳の捕虜は何も答えなかった。取調官と通訳は休憩し、ホールへと歩き出した。 彼らが戻ってきた時、取調官はタイトなTシャツも露わに迷彩服の上半身を脱ぎ捨てた。捕虜が目をそらした。 彼女は捕虜の背中に胸をこすりつけつつ、捕虜が勃起しているのを軽蔑の眼差しで見た。彼女は自分の胸を触りながら、捕虜の正面に立った。捕虜は彼女の顔に唾を吐きつけた。 別の休憩時にこの取調官は、敬虔なモスレムの捕虜に鉄の意志を与えている神とのつながりを断ち切るため、捕虜を辱めたいのだと語った。 別の通訳からのアドヴァイスを受けた後、取調官はバスルームへ行って赤いマーカーを持ってきた。取調官と最初の通訳が取調室に再入室した際、取調官は捕虜に対し、自分が生理を迎えていると語った。彼女はパンツに手を突っ込んだ後で手を引き抜き、血のようなものが付いた手を捕虜に見せた。 彼女は再度、誰がお前をアリゾナに送ったのかと尋ねたが、捕虜は静かに睨み付けるだけだった。彼女が赤インクを捕虜の顔に塗りつけると、捕虜は叫び声を上げ、彼女に唾を吐き、足枷がはずれてしまう程に力を込めて突進しようとした。 サウジアラビア人は手に負えぬほど泣き出したが、彼の房には水が供給されないと言い残して取調官は席を立った。モスレムなら祈りの前に洗い落とすであろうが、彼は洗い落とすことが不可能になった。 女性の取調官による性的拷問は、依然として無くならない捕虜虐待スキャンダルの一部である。 TIME誌の通信員、および2003年のアラビア語エピソード通訳者で通訳前陸軍軍曹のエリック・ザールが書いた本の草稿の一部がAP通信へ流出し、サウジアラビア人についてのこうした事件が先月初めて発覚した。 リークされた頁の内容に依ると、文民の取調官がミニスカートや紐パンを取調中に入口ドアに引っかけておく習慣が描写されている。軍部には、こうした虐待方法の知識がある。 (写真は同基地の捕虜。アル・カイーダのメンバーか。) 当初、軍当局はサウジアラビア人の件が暴露されぬよう試みた。6ヶ月半をグァンタナモ基地で言語学者兼情報分析担当として過ごしたザールが、初期の原稿を軍へ提出した際、彼が署名した秘密保持への合意書に基づいて、グァンタナモの職員はサウジアラビア人に関する部分にマークを付け「SECRET」と押印した。 国防総省への報告で、彼らは秘密扱いに分類した取り調べ方法や取り調べのテクニックを明らかにした。国防総省の返事は、グァンタナモ基地当局が文書検閲の確固たる法的根拠を引用できない場合は、文書を消去せよと言うものだった。 著者の弁護士がかつて機密扱いの情報を含む原稿について国防省に勝訴しており、再び同様のことをするかも知れない、と国防総省のメモは指摘している。 余り変更は無かったが、該当部分は出版に当たってクリアされた。しかし先月、問題となっている9ページ分が明らかに軍内部の何者かによって、内部文書である国防総省メモが添付された後で、リークされた。 軍はグァンタナモ基地で二人の女性取調官が不適当で若干性的な振る舞いをしたため、2003年に譴責処分にしたことを認めている。ある事例では、取調官が制服の上半身を脱ぎ、下に着ていたTシャツを見せ、捕虜の膝に座って、捕虜の頭髪に指を滑らせた。 この取り調べの監督官は直ちにこれを止めさせ、文書で彼女に注意した。別の女性取調官は、赤い顔料を血だと言って捕虜の服に擦りつけた後、口頭で注意された。 イラクやアフガニスタンといった戦闘地域の収容所よりも厳しく運営されているという評判のグァンタナモで、このような行為がいかに広く行われているかは、来月国防総省から発表になるであろう2つのレポートで部分的に回答が得られるかも知れない。 一つは、アルバート・チャーチ海軍中将がまとめる、世界中にある米国拘置所と取り調べの実践に関するレビューである。グァンタナモでの虐待申し立てに関する、現地在住のFBI職員が作成している別の報告は、南部軍司令部が準備中だ。 準備中のチャーチ報告書に詳しいワシントン消息筋によると報告書は、捕虜への性的侮辱を含めて虐待を裏付けているものの、軍施設の最高司令官や国防総省の過失は見られないという。 「指揮官等は’命令傾向’の誤りを理由に降格や罷免されるが、これらの状況では幹部士官は誰も責任があるとは思えなかった」と消息筋。「方針を曇り無く明確にすることは現場指揮官の責任だ。だが、一連の指揮官は命令系統が腐敗するのを許してしまった。」 ブッシュ政権を「邪悪」だとして見ているのは、対テロで協調したがっているロシアのプラウダも同様だ。人道に対する罪など、国際法に違反しているとしている糾弾記事『昔アブグレイブ、今グァンタナモ』を載せている。
by kiyoaki.nemoto
| 2005-02-23 03:16
| ニュース
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