京都議定書が発効 歴史的条約は生き延びるか
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先進国に温室効果ガスの削減を義務づけた京都議定書(The Kyoto Protocol)が本日発効した。正式名称は『気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書』。名前からも分かるように、人類が地球環境に与える影響が大きく成りすぎたことを意識した、歴史的にも意義のある条約である。それゆえに、1997年の会議開催地を京都は熱心に誘致しようとしたようだ。当時、仙台市も会議の誘致を図ったが、結果的に京都に持って行かれたと記憶している。

最近は異常気象か、と言われる機会が増えた。異常気象という言葉は20世紀終盤から使われ続けているが、当時の使われ方は、梅雨が6月に訪れなかったとか雪の積もり方が減ったとか、現在から見ると些細なことであった。季節は暦通りに巡るべきものという誤解もあって、主観的な「異常気象」の使われ方だったと思う。
だが今は、各種統計などの結果で世紀単位の比較が行われ、「年平均気温が過去最高」とか、「台風の襲来回数が観測史上最多」というようなデータに裏打ちされた話が飛び出してくる。尚、NASAの予測によれば、2005年の年平均気温も過去最高になりそうだとのこと。
こうした状況だから、京都議定書の発効は待ったなしに望まれていたことでもある。

しかし、前途は多難だ。ロシアの批准で発効したとはいえ、二酸化炭素の最大排出国であるアメリカ・ブッシュ政権は2期目に入っても議定書批准に反対しているし、加入義務のない発展途上国、特に中国等は未加入である。
排出削減量自体も大きい。議定書では、2008年からの12年間で、先進国全体の排出量を対1990年比で5%以上削減することを求めている。国別目標では、日本は6%削減を国際公約しているが逆に8%も増えてしまった。現在から見ると14%も削減しなければならない。2度の石油ショックを経て、効率化が世界最高水準になっている日本の経済界からは「乾いた雑巾を更に絞る」ようなものだとして、政府に反対の声も上がっている。
しかし、我々は地球に暮らすことを止める訳にはいかない。アメリカの尻ぬぐいではないが、排出権取引だけでなく、実質的な削減をしなければ未来は暗い。
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by kiyoaki.nemoto | 2005-02-16 10:57 | ニュース
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