自衛隊のイラク派遣と民間ボランティア
2004年、最大のニュース

2004年4月に日本人3人が武装勢力に人質に取られた事件は、多くの日本人に衝撃を与えたと思う。
もっとも、自衛隊派遣を日本政府が決めた時から日本人が標的になる可能性は、国会などでも議論されていた。
従って、偶発的か計画的かを問わず、いずれはこうした事態が起きるかも知れないというのは、一人の日本国民として覚悟はしていた。

ただ、その後の日本国政府の態度は格好が悪かった。
同様の事件が起きた他国とは明らかに違う振る舞いでもあった。
人質救出に全力を尽くしたという内容(金で解決?)が不透明だったのは、事件の性質から仕方ないとも思う。
だが、その後に被害者の「自己責任論」(この言葉自体、日本語として疑問はあるが・・・)を言い立てるなど、恥ずかしい真似に出た。

一方、被害者の高遠さんは私財を投げ打ってまで、イラクの貧しい子供たちに文房具を分け与えたりする地道な活動を行っていた人である。武装グループへ呼びかけるイラク人が、彼女のイラク人への崇高な行為を褒め称え、日本からきたイラクの友人であることを強調していたことが印象的だった。このようにイラク人から愛され、尊敬されたのは彼女自身が勝ち取ったことだ。

日本政府も救出に向けて何かしたかも知れないが、それは(関係者への働きかけという)漠然とした説明だっだ。もちろんそれは必要なことであったが、この事件がメディアに流れることでイラク人が知ったのは、日本人にも軍隊派遣以外でイラクのために心を砕く人がいるということだろう。
自衛隊への攻撃が当初起きなかったのは、彼女たちの存在故かも知れない。
日本政府は人質となった人たちから飛行機代を取るどころか、むしろ、自衛隊の安全に貢献した報償を与えるべきであろう。
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by kiyoaki.nemoto | 2005-01-17 04:27 | ニュース
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