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カソリックの権威がヨーロッパに行き渡っていた中世において、初めて地動説を唱えた天文学者コペルニクスの遺骨らしきものが今年の夏に発見された。同国の考古学者ガッソウスキ教授らのグループにより、コペルニクスゆかりの地、ポーランド北部フロムボルクの大聖堂地下から発見された遺骨に見られる身体的特徴を警察の科学捜査研究所の協力も得て解析。教授は、「コペルニクスの遺骨であるという自信は97%あるが、最終確認にはDNA鑑定が必要」と語っている。 コペルニクスは天動説を純粋に数学的仮説として発表することが出来た。また、ポーランドが法王庁から遠かったせいもあるのかも知れないが、ガリレオと違って宗教裁判にもかけられることもなく、その点では比較的幸運だったと言えるかもしれない。 彼の遺骨に意義を見いだすことは考古学者に任せたいが、今日でも「コペルニクス的転回」というカントの表現は発想などの大転換を表す言葉として使われる。それほど当時において重要な発見であったのみならず、歴史的観点から振り返ってみても今日の自然科学の発展の端緒となった意義は大きい。 コペルニクスの名を聞いて、科学とは何であるかをもう一度振り返ってみたいと思った。 参考:Wikipedia:コペルニクス 参考:ポーランド留学日記
by kiyoaki.nemoto
| 2005-11-07 00:36
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