米農家、小規模なほど赤字 東北
河北新報ニュース 東北・コメ農家 所得10アール4万円割る 厳しい台所

東北の米農家のうち、多くを占める第2種兼業農家(主に農業外収入が多い農家)は、ボランティア状態で米作りを支えていることが、東北農政局の調査結果から改めて示された。

東北農政局は2日、東北の2004年産米の生産コストや販売農家の収入に関する調査結果を公表した。販売農家の手取り収入を示す「所得」は10アール当たり3万9438円と4万円を切り、10年前の1994年以降では最低となった。94年産、大冷害で米価が高騰した03年産と比べ、半分以下となり、稲作農家の厳しい台所事情が浮き彫りになった。

 6県別の「所得」は、青森2万2305円、岩手3万703円、宮城4万7751円、秋田3万3592円、山形4万1550円、福島5万3266円だった。

 ひとめぼれ、あきたこまち、コシヒカリといった主要銘柄米産地の所得が高い傾向を示したものの、青森、秋田、山形、福島4県が10年間で最低となった。

 農家一戸当たりの利益を示す「家族労働報酬」は10アール当たり1万3980円。作付け規模別では、0.5ヘクタール未満がマイナス1万7681円で、0.5―1ヘクタール未満がマイナス386円。1―2ヘクタール未満が9374円だった。農政局は「小規模農家は農外所得をコメづくりにつぎ込んでいる」(経営・構造統計課)とみる。

平均的作付け面積を1ヘクタール(=100アール≒10反)と仮定しても、稲作による所得は30~40万円にしかならない。世帯年収がこれでは、どう考えても家族を養えまい。
だから、農政局がいうように、サラリーマン収入などを得た上で、これを農業に注ぎ込んでいると考えるしかない訳だ。

こんな状態では、自分はサラリーマン等「本業」に専念した上で、土地は誰かに賃貸するなどすれば良さそうに思えるかもしれない。だが、日本の農業制度は安定を重視しており、地域の農業委員会や税制度に強く縛られている。勝手に貸すことも出来ない。
また、水田で儲かっていない地域では誰も水田を借りようともしないため、ますます、担い手が不足がちになる。

数百万円のコンバインを買っても10年しか持たせられないなど、「機械貧乏」等の出費もかさむ稲作農業は、集約化と担い手問題の解決が急務である。

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by kiyoaki.nemoto | 2005-08-04 01:04 | ニュース
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