X線天文衛星「すざく」、打ち上げ成功
asahi.com: M5ロケット発射成功 X線天文衛星、「すざく」と命名
TBS News-i

ブラックホールの構造などを探るためのX線天文衛星が10日、5年ぶりに内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、無事に地上約570キロの衛星軌道に乗った。

この衛星アストロE2は、打ち上げ・分離成功後に「すざく」と名付けられた。

X線天文衛星は地上では観測できない宇宙からのX線をとらえて、ブラックホールの構造や銀河団の形成過程の解明を目指す。79年から4代の衛星で観測が続けられてきたが、00年2月に後継衛星を搭載した4号機の打ち上げが失敗。4代目「あすか」の寿命が尽きた00年7月以降は空白が続いていた。それだけに、日本が誇ってきたX線天文学の再開に期待がかかる。

 M5の打ち上げは、今年度に赤外線天文衛星を搭載した8号機、来年度に太陽観測衛星を搭載した7号機が計画されている。

日本のX線観測衛星はこれまで4台打ち上げられているというが、次のように規則正しく打ち上げられてきた。それが前回の失敗によって中断していたというものだ。
  • はくちょう─1979年2月~
  • てんま──1983年2月~
  • ぎんが──1987年2月~
  • あすか──1993年2月~左より、はくちょう・てんま・ぎんが・あすか
これらの観測衛星を用いた研究成果をみると、近場のX線源の研究から、徐々に宇宙の果てのX線源へと観測対象が移っていったようだ。それはそのまま、観測衛星の性能向上を物語っているのだろう。

世界最初のX線観測衛星が、はくちょう座にブラック・ホールを発見して以降、ブラック・ホールは銀河系を含めた宇宙に数多くあるということが判明した。更に今は、ブラック・ホールにもいろいろなサイズがあることが判明し、ブラック・ホールの成長過程の謎等が論じられている。
世界がしのぎを削るX線天文学の前線に、日本の衛星が再び貢献できることを期待しよう。

参考:日本のX線天文グループ
関連:【ブラック・ホールの衝突を観測か NASA
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by kiyoaki.nemoto | 2005-07-10 17:12 | ニュース
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