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2012年オリンピック、ロンドンに決定 IOC
ロンドン五輪決定、ブレア首相に大きな政治的得点 :(読売新聞)
Excite : <夏季五輪>フランスに勝った!大歓声のロンドン市民
パリジャンがっくり、市庁舎前の数千人失望 :(読売新聞)
モスクワ市長、2016年夏季五輪立候補の決意を表明 : (読売新聞)asahi.com :12年夏季五輪はロンドン IOC総会

北京オリンピックの次の夏季オリンピック開催地がロンドンに決まった。

シンガポールで開かれていたIOC総会では、6日の投票直前まで各国のPRが続いたが、ブレア首相自らシンガポールに乗り込んでアピールしたイギリスが4度の投票の末、選ばれた。投票の結果は次の通り。
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  • イギリスはEUでの主導権を狙うブレア首相が直接PRしたことや、開催地建設イメージをCGで分かりやすく示すなどのプレゼンテーションが奏功した面もあろうが、ニューヨークを支持した委員が決選投票ではロンドンを支持したことがパリを接戦(4票差)で破ることに繋がったと見られている。
  • パリは本命と見られていたが、投票では1度も首位に立てなかった。期待が大きかった分、最終的な落選が発表されるとパリっ子の落胆も大きかったようである。EUでの主導権を維持したいシラク政権にとっても、先のEU憲法否決に続くダメージと伝えられている。
    尚、パリがアピールで失敗した理由を「5号館のつぶやき」で推測している。
  • ニューヨークはあまりアピールしていなかったようだが、落選後、ニューヨーク支持の委員がロンドン支持に回り、これが決選投票でロンドン開催を僅差(4票差)で決定づけたとも言えそうだ。
  • モスクワは第1回目投票で落選したが、本気度が低いのか、あまり痛手は受けていないようだ。モスクワのルシコフ市長はロンドン市民に祝意を表すと同時に、「ロシアは2016年の開催都市に再び立候補するつもりです」との決意を表明した。

ところで、ロンドン・オリンピックの次の2016年夏季オリンピック誘致に日本が動いている。現在、開催を地方に呼びかけているところで、2016年がダメだった場合、2020年オリンピックをも視野に入れているという。
しかし、財政削減の流れが続く中、立候補を名乗り出るのは各都市とも困難だろう。「今後は巨大都市五輪の時代?インフラ遅れは致命的 :(読売新聞)」の記事には社会インフラ整備が必須条件とも書かれている。

夏季五輪開催地に求められる条件として、IOCは「人口150万~200万人が必要」との示唆をしている。既存施設を利用した運営コストの削減、ノウハウを生かした警備などを確実に実施するためにも、大都市が選ばれる傾向は、今後も続きそうだ。

ロンドンは史上初めて、3度のオリンピック開催地になったが、今後は同じような再開催地が増えてくるだろう。「1964年東京オリンピック」のように、開催年を付け加えないと区別できなくなってくるものと思う。
by kiyoaki.nemoto | 2005-07-08 13:39 | ニュース
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