テンペル第一彗星を攻撃するDeep Impact計画 アメリカ
ディープ・インパクト:国立天文台
Sankei Web 国際 彗星狙い、衝突体を放出 NASA探査機「ディープ・インパクト」(07/03 18:02)
<すい星>探査機から衝撃弾打ち込む実験実施へ NASA
【特集】ディープインパクト計画: 計画の概要、テンペル彗星について


c0026624_8173217.jpg7月4日の独立記念日に合わせ、アメリカがテンペル第1彗星(tempel1)にサッカー場ほどの大きさのクレーターを作る計画だ。これは「ディープ・インパクト」と呼ばれるNASAの探査計画で、彗星内部に閉じ込められていると考えられる物質を吹き飛ばし、地上や宇宙にある様々な望遠鏡で一斉観測する試みである。全世界の望遠鏡が一斉に一つの観測対象に向けられるのは、木星にシューメーカー・レヴィー彗星(SL9)が衝突した1994年7月以来だという。

NASAが今年1月に打ち上げた無人探査機「ディープ・インパクト」は、3日、彗星に向けて直径約1m、重さ約370kgで円筒形の銅製「衝突体」(インパクター)を打ち出した。衝突体は月ロケット並みの秒速10.2kmでテンペル彗星に衝突する。この時の衝撃力をNASAではTNT火薬約4.8トン分と見積もっており、うまく行けば彗星内部の氷やちりが噴出すると考えられている。

実際は、彗星内部の構造が不明なため、クレーターの大きさや噴出物の量などは現時点では不明だ。衝突の瞬間はアメリカ西部およびハワイなどでが彗星の方向を向いている4日午前1時52分(日本時間では4日午後2時52分)の予定で、マウナケア山頂のすばる望遠鏡も観測予定である。
しかし、衝突後数時間で塵や水蒸気が噴出するようであれば、日本が観測好適地になる可能性もある。
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あるがままの自然現象の観測に留まらず、自ら宇宙の神秘を解き明かそうとする野心的な試みの第1歩として、このディープ・インパクト計画は歴史に記録されることになるだろう。

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衝突の瞬間画像
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衝突の16秒後にディープ・インパクト探査機が中間解像度カメラで捉えた噴出物。46億年前に太陽系が誕生した頃の物質がそのまま閉じ込められていると見られるため、太陽系誕生の謎解明の一助になるものと期待されている。

尚、NASAによると今回の衝突でテンペル1彗星には、直径100メートル程のクレーターが出来たと考えられるそうだ。
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by kiyoaki.nemoto | 2005-07-04 07:56 | 自然科学
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