高度IT技術者が不足する?
asahi.com: 高度なIT技術者の育成急げ 経団連が危機感抱き提言
シグマ計画/(コ)の業界のオキテ

経団連が日本の情報サービス業の未来を心配している。「国際競争力は極めて低位にあり、国際競争力を身につけなければ、日本の情報サービス産業の未来はない」そうだ。
日本のソフトウエアの輸出入額は大幅な輸入超過(2000年は約9千億円)で、この状況を改善するには、毎年1500人程度の高度なIT技術を持つ新卒者を育成する必要がある、と経団連はいう。

日本の場合、ソフトウエア業界に就職する学生の中には文科系の卒業生も多いほか、工学系の卒業生でも開発に役立つ技術や知識が不足しているという。経団連の調査によると新卒者のうち、IT技術者として即戦力となれるのは1割で、就職後に社内の研修を受けても業務に従事できない人材が約2割に達した。

 世界的にもソフトウエア技術者の不足は深刻で、中国では産学連携を進め、35大学に全体で3万人規模の「ソフト学院」が設立されたり、韓国でも800人規模の情報通信大学が設立されたりしている。

だが、ちょっと待て、と私は思う。教育の重要性は間違いないものの、似たような状況がかつて無かっただろうか。思い出されるのが、バブルを迎えようとする昭和60年頃に当時の通産省(現在の経済産業省)が打ち出した国家プロジェクト「シグマ計画」だ。「1990年には60万人のソフトウェア開発技術者が不足する」と発表したおかげでプログラマー志望者はかなり増えたようだが、その後の経過を見ると過大な宣伝文句に業界が踊らされたというものだ。結果として、「1995年には60万人の無能なソフトウェア開発技術者が余った」という事態を招いてしまった。
今日のソフトウェア業界の非効率性の一端は、この時の大量採用によって「プログラム開発は人海戦術」的発想が業界に根付いたこととも関係していると思わざるを得ない。

顧客側にも問題はある。開発に要した人件費しか支払おうとしないため、効率の良いソフト開発にはお金がなかなか流れない。

そして、もっと根源的な問題を挙げるなら、情報戦略が日本に無いという点を問題視すべきだろう。アメリカの国を挙げてのプロパテント(特許重視)戦略のような視点もなく、韓国や中国、インドの人件費の安さに追い上げを食らい、日本が目指すべき道はどこなのか。見極めている人は少なかろう。
全力で突っ走った先に、崖っぷちが無いことを祈りたい。
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by kiyoaki.nemoto | 2005-06-17 21:18 | ニュース
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