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気象庁が海洋のCO2吸収量を実測
CO2:海の吸収量を解明 太平洋亜熱帯海域で、年6000万トン--気象庁調査

気象庁が太平洋の亜熱帯海域(北緯11~30度、東経130~165度)での二酸化炭素吸収量を実測した。1981年から年6回、海洋気象観測船で海面近くの海水中のCO2濃度を観測してきたもので、海洋が二酸化炭素を吸収して温暖化を抑制するとの従来の予想を裏付ける実証データが得られた。
観測対象は全海洋面積の3%だが、実測データから推定される二酸化炭素吸収量は年間推定吸収量の2.7%と、ほぼ面積比に合致したという。
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04年までの調査から、北緯11度以北の亜熱帯海域のデータを分析したところ、海水温とCO2吸収量に一定の関係があることが判明した。気象衛星が観測した海水温のデータを基に計算すると、この海域の吸収量は年約6000万トンだった。この量は日本の年間排出量の約5%に当たる。

調査海域を見ると、日本の国土より遙かに広い面積だが、この海域が吸収できる20倍もの炭酸ガスを毎年日本が排出している。勿論、日本だけの話ではないが、そう考えるとますます温暖化を食い止めるのは難しいと感じてしまった。

参考:全国地球温暖化防止活動推進センター
関連:【消えた湖(シベリア編)】
by kiyoaki.nemoto | 2005-06-07 19:11 | 自然科学
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