Eberly College of Science | Scientists Watch Black Hole Born in Split-Second Light Flash
ブラック・ホール誕生の瞬間に発生するといわれているガンマ線バースト(短時間の放射)をNASAのスイフト衛星が観測した。通常観測されるガンマ線バーストは2秒程度の持続時間のものが多いが、今回観測されたガンマ線バーストの持続時間は50ミリ秒と非常に短かったことから、超新星がブラック・ホールになった瞬間ではなく、ブラック・ホール同士の衝突が起きたのではないかと考えられているそうだ。 根拠の一つが、残光の短さ(約5分)であり、もう一つの根拠は観測地点が銀河系に近いことである。残光は超新星(極超新星)がブラックホールになる場合だと数日間程度観測される。それだけ、周辺物質が残っているからだが、周辺物質がほとんど無い中性子星やブラック・ホール同士が衝突すれば、残光時間の短さの説明が付くだろう。 また、発見された場所が27億光年先ということは、27億年前の姿を見ていることになるが、宇宙の年齢を137億年とすれば既に110億年経った宇宙での出来事となる。星は既に十分進化しており、ブラック・ホールも出来ていても不思議はない、という話になる。 以上の理由から、ブラック・ホール同士(あるいは中性子星同士でもいいが)の衝突だった可能性は高そうだが、そうであればブラック・ホールの成長を間接的に支持するものだとも言えよう。銀河中心にある巨大ブラックホールと恒星クラスの小型のブラック・ホールの中間型があまり見あたらないことがブラック・ホールの成長の謎だったが、成長の裏付けになりそうに思う。
by kiyoaki.nemoto
| 2005-05-19 22:28
| 自然科学
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