数ある論文、引用は少ない 日本
asahi.com: 学術論文の影響力、伸び悩む日本 中韓は急成長?-?文化・芸能
[NISTEP Report No.83] 基本計画の達成効果の評価のための調査 - 主な成果

近年、日本では学校教育の在り方の見直しが騒がれているが、学問の世界の行き着く先とも言える論文生産に置いても、その質が低下しているという少々ショッキングな事実が文部科学省科学技術政策研究所のまとめで判明した。

これによると、日本の科学技術分野の論文は、数こそ多いものの、引用されるような(優秀な)論文は比較的少ないという結果であったそうだ。

研究者へのアンケート結果では、研究環境は様々な点で改善しているものの、研究時間の不足傾向が見られる。また、他国と比べて研究開発費や支援者(事務など)の面でも見劣りがする。その他、特筆したいことが満載のレポートだが、全てを紹介するのは難しいので、気がかりな点だけを箇条書きで抜き出してみる。
・研究資金は米国に水を開けられている。
・特に大学での研究支援者数がアメリカ、ドイツ、フランスよりも少ない。
・論文は世界におけるシェアを延ばしているが、企業の論文シェアは減っている。
・企業の科学技術論文の利用特許が英米に比べて少ない。
・全般に、「研究の深さ」(研究の発展、継続など)が足りない。

その他、日本の科学技術論文の特徴としては、特殊法人の論文に秀逸なものが多く、大学の論文数は増加しているものの、企業の論文が減っているということである。
公官庁についての改革は一定の成果を上げつつあると言えよう。一方、不況下の日本経済で収益回復に努める企業では、研究開発環境に余裕が無くなっているのではないかと思わせる結果だ。
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by kiyoaki.nemoto | 2005-03-27 02:15 | ニュース
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