尊厳死か殺人か
The Japan Times Online

先に【植物状態での延命措置、米連邦議会が決定】の記事でも紹介した、15年間意識の無いフロリダ州のテリ・シャイボさん(41)について、栄養チューブがはずされて1週間が経ち、本人の健康状態が急速に悪化していると報じられている。
東京新聞の記事【テリさんの『命』 かたずのむ国民】に、これまでの経緯が詳述されているので、ここに書き留めておくことにする。

報道されている事柄から思うのは、これは尊厳死ではないのではないかということだ。
尊厳死は本人が望むことであり、本人が意思を示せない場合は本人の意志を推定すべきと考える。例えば、末期的な病状で苦痛を常に感じているような場合、「死なせて欲しい」と考えることはあり得る話だ。だが、これまで15年間、苦痛を感じる状態だったとは思えないし、ここへ来て体調が悪化したというようなことでもない。両親の言うように、夫側の主張しか根拠はない。
医学的に見ても、5人の医者の半分の意見がシャイボさんの意志を否定しているだけでは、決定的とは言えないと思う。
せめて、もう一度別の医者による鑑定を行うべきなのではないだろうか。

P.S.【Excite エキサイト : 主要ニュース】の記事によると、既に回復が望めない状態にまで推移してしまったことから、シャイボさんの両親は新たな法廷闘争を断念したそうだ。
Japan Timesの記事を読む限り、金欲しさに夫が妻を合法的に殺そうとしているようにしか読めないが、今となってはシャイボさんが苦しまずに逝くことを祈るしかない。

P.S.毎日新聞の記事【米尊厳死:シャイボさん問題 判決後も混乱】を読むと、今回の措置に反対する人が既に47人以上も逮捕されたそうだ。

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by kiyoaki.nemoto | 2005-03-25 23:14 | ニュース
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