産業別最低賃金を廃止へ
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c0026624_9395276.jpg最低賃金について、特定の産業については地域別最低賃金以上の賃金を定めているが、不公平を無くす提言が厚労省から行われる予定だそうだ。産業別最低賃金を廃止し、地域別最低賃金に一本化することを目指している。
最低賃金制度に関する厚生労働省の研究会は17日、現行は産業別と地域別の二本立てで運用している同制度から、産業別を廃止し、地域別に一本化するよう抜本的な制度見直しを提言する方針を決めた。同省は月内にもまとまる報告書を受け、労働政策審議会で検討を本格化。来年の通常国会での関連法の改正を目指す。
こうした方針に則れば、将来的に最低賃金は地域別の指針だけが残ることになる。逆に言えば、地域的な賃金格差はどうしても無くならない、無くせないということだ。

仮に都会も田舎も同一最低賃金になれば、田舎でも収入が保証されるだろうか。そうはならないだろう。集積のメリットを享受したい第二次産業などは、交通の便が良く、人口も集まっている都会に進出する方がメリットが大きい筈だ。田舎のメリットは土地取得費が安いことくらいである。
企業が進出しなければ、いくら最低賃金が上がっても絵に描いた餅に過ぎない。

ただ、地域別賃金格差を企業が活かせるかどうかも大事な問題だ。不況が続けば敢えて田舎に進出したい企業は減るし、都会に拠点・本社のある企業は田舎に工場を増やすことにも慎重に成らざるを得ない。こういう状況下でメリットを享受できるのは、都心でも田舎でもなく、都心の周辺部(郊外)だろう。都心にあった本部を移転したり、新設オフィスを構える場所は、そこそこ都会でそこそこ地価の安い場所だ。

国は地方交付金を減らすつもりで平成の大合併を仕掛けたが、田舎にも出番が回ってくるような産業政策を同時に取ることが必要ではないか。


参考:【今すぐ確認! 最低賃金 地域別最低賃金の全国一覧
参考:【今すぐ確認! 最低賃金 諸外国の最低賃金
関連:【都道府県別最低賃金から読みとる人件費格差と着目点
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by kiyoaki.nemoto | 2005-03-23 22:09 | ニュース
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